「GODZILLA」(2014)〜GWは特撮を見よう!!部員が選ぶオススメ5本〜
こんにちは。 文芸学科3年生の、ろ紙です。
GW、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
せっかくの連休ですが、山形は少し寒く、天気もあまりよろしくないです。
そしてなんと、東北芸術工科大学は、今年のGWは9連休もあります。
普段、芸工大は授業日数などの調整で祝日が授業日として置き換えられていることが多いです。
そのためカレンダー上よりもGWが少ないという悲劇が例年起きていました。
なので、9連休もあるというのは珍しいことで、我々上級生にとっては信じられない事態なのです。
...と、このブログを読んでくださっている皆さん、9連休や10連休ある方もいらっしゃればカレンダー通りの連休を過ごされている方もいらっしゃると思われます。
実家に帰省されている方、旅行されている方。 バイトやお仕事が忙しくて連休どころじゃない方、 普段忙しいので身体を休めている方。
みなさんそれぞれ、色々な連休の過ごし方をされているでしょう。
中には、特に予定もなく時間が有り余っている方、お出かけするほどのお金もなく、過ごし方に困っている方もいるのではないでしょうか。
ということで、突然ですが、本日から当ブログでは
「GWは特撮を見よう!!部員が選ぶオススメ5本」
というテーマで部員5人が毎日日替わりで更新していきます。
早速本日の作品紹介に入っていきましょう。
今回、私が紹介するのは2014年に公開されたギャレス・エドワーズ監督作品の 「GODZILLA」 です。
「世界が終わる、ゴジラが目覚める。」
この「GODZILLA」、ゴジラ作品としては、東宝の「ゴジラ FINAL WARS」以来10年ぶりの新作ということで、 公開当時は全世界のゴジラファンの中でちょっとしたお祭りになっていました。
また、今年の7月には、「新世紀エヴァンゲリオン」「ふしぎの海のナディア」などで有名な庵野秀明監督が手がける「シン・ゴジラ」の公開も控えています。
ゴジラ作品としては2年ぶり、日本制作のゴジラシリーズの中では12年ぶりの新作です!!
庵野監督が手がけるゴジラだということでちょっと興味がある、という声もちらほら聞きますね。 個人的に、見た目が怖すぎて未だに慣れませんが...。
しかし、このブログを読んでくださっている方は、おそらくゴジラは名前と見た目くらいしかわからない、1本も見たことない もしくは子どもの時に少し観ただけであまり詳しくない...という方もいらっしゃると思われます。
しかもゴジラって歴史が長く、日本制作の作品だけで28作、そしてシン・ゴジラで+1作、さらにハリウッド版が2作あります。
すごい数の作品があるから、どれから観ればいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
また、ゴジラシリーズは例えばスター・ウォーズやアベンジャーズ等のように、全ての作品が繋がっていて世界観を共有しているわけではありません。
なので、作品同士の繋がりなども初心者の方にとっては実は結構難しく...。
といってもシン・ゴジラ、我々ゴジラファンが情報を集めても未だにわからないことが多く、過去作品との繋がりなど明確になっているものはありません。
おそらく、どの作品とも繋がっていなくて、強いて言うなら1954年の初代「ゴジラ」か、2001年にハム太郎と同時上映された「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」を意識しているかと思われますが、確証はありません。
なので、今回シン・ゴジラを観るにあたって予習必須な作品は無いと思われます。
しかし、そうは言ってもゴジラってどういうものなのかなんとなくでも知っておきたい という方にオススメなのが、2014年の「GODZILLA」です。
やっとGODZILLAの話に戻ってきましたね。
GODZILLA(2014)も、他の作品との繋がりは無い、単体で楽しめる作品です。
実はハリウッド版ゴジラはこれ以前に一度制作されていますが、世界観は別となっています。
1998年に公開された、ローランド・エメリッヒ監督の「GODZILLA」です。なんとタイトルが一緒です。非情に紛らわしいですね。
余談ですが、ファンの間では各作品の監督の名前をとって「ギャレゴジ」「エメゴジ」と区別されることが多いです。
エメゴジは、シン・ゴジラとは別ベクトルでその衝撃的なビジュアル、ゴジラらしからぬ設定で未だにファンの間では賛否両論があります。
すみません、また脱線してしまいましたね。
ギャレゴジ、2014年版のGODZILLAはファンの間でも評価が高い作品ですし、公開当時は別にゴジラが特別好きなわけではないけど観に行ったという人も私の周りにはいました。
ストーリーや設定もとてもわかりやすく、シリーズ最大サイズのゴジラの姿は迫力満点です。
ゴジラらしい鳴き声で鳴き、重量感のあるフォルムと動きで、きちんと熱線も吐きます。
また、劇中には日本が登場し、そこでの出来事が大きく本筋に関わってきます。
日本の架空の都市「ジャンジラ市」(この名前どうなんだと個人的に思いますが)で起きた原発事故のシーンは、よくこれを描ききったなぁと感心してしまいました。
更に主人公「フォード」の少年時代の家には東宝怪獣映画風のポスター、確かカニラ対ハブラというタイトルのものが飾ってあったり 小学校の理科の授業のシーンで登場する蛾の資料イラストがどう見てもモスラだったりと、ファンが喜ぶ小ネタが仕込んであるのも◎。
また、渡辺謙演じる芹沢猪四郎博士は、原語版でも台詞の「ゴジラ」を英語発音の「ガッズィーラ」ではなく日本語の「ゴジラ」ではっきり発音しているというのは有名な話です。
パンフレットのインタビューでも語っていましたが、これはゴジラを生んだ日本から来たキャストとして、渡辺謙が唯一譲れなかった点であり、監督を説得した上で撮影に臨んだそうです。
私はこの「GODZILLA」、そういった制作陣の強いゴジラ愛、先人達への敬意をものすごく感じる作品で、かつ完成度が高いので大好きです。
10年間、新作が作られなかったゴジラ。その間、「続・三丁目の夕日」でフルCGのゴジラが特別出演したり、細々と繋がれてきたゴジラの歴史ですが、再び映画としてゴジラを復活してくれたギャレス監督には感謝の気持ちしかありません。
ただ、本編の内容には直接関係ないですが、この作品、DVD・BD版は画面がものすごく暗いです。
多分、通常のテレビの設定のまま明るい部屋で観ると、暗すぎて何がなんだかわかりません。
部屋の明るさや画面の設定など、調整してから観ることをオススメ致します!
そして余談ですが、ギャレス・エドワーズ監督は現在、スター・ウォーズのスピンオフ映画「ローグ・ワン」を制作中です。
こちらは今年12月に公開が予定されています。
予告編を見たところ、GODZILLAとはまた違った作風で、めちゃくちゃ面白そうです。 こちらも見逃せませんね!
ということで、本日の作品紹介は「GODZILLA」(2014)でした。 次回の更新もお楽しみに!
文・ろ紙(@0_w_old)